かんしゃく実例とその教訓
2歳の息子編
息子は電車が大好きで、今日は電車に乗ってお出かけ。
行きは私も意識しており、切符を息子が改札機に通したいだろうなと思ったので、『○○くん、この切符入れる?』と聞いて、息子はとても嬉しそうに改札機に切符を入れてくれました。
問題は帰りです。私も疲れがあったので、息子が電車が大好きで切符を改札機に通すことをすごく特別な事として認識していることをすっかり忘れてしまっていました。
息子の手を繋ぎながら全く無意識で切符を改札機に入れてしまったのです。
すると息子が急に泣きわめきだしてしまいました。
こうなるとどうしようもありません。改札の外で寝転がってギャンギャン泣きわめく息子。私は『やってしまった!』と後悔しても遅し。
仕方がないので、人通りの少ないところまで抱っこしていき、少し落ち着くのを待ちました。
そして、息子の気持ちを理解しているよと言う意味を込めて、『ごめんね、切符を改札機に通したかったんだよね。お母さん、すっかり忘れてしまってたの。』と、機嫌を直してくれないかな?と言うようなニュアンスで話していました。
しかし、息子の機嫌は一向に良くなりません。ずっと黙って、口をへの字に曲げています。抱っこしようものなら『イヤや~!』と地面に寝っ転がって暴れるのです。
私はふと、以前YouTubeで見た、子どものかんしゃくをしずめる方法を思い出しました。
その方法とは、半ば無理矢理でも良いので、その場から一旦離れる事。そうすると見る景色が変わるため、子どもの興味が他へ移りやすくなるというものです。
私は強制的にではなく、とっさにある方法を思い付き、実践してみました。
いきなり明るく、ワクワクした声で『あっ!○○君の大好きな黄色いやつがあるよ?あれ、何だろう?行ってみない?』と言ってみたのです。
すると、息子はさっきまでの不機嫌が一瞬吹き飛び、『えっ?何々?』っていうような表情を見せて、キョロキョロしたのです。
それでようやく、『さぁ、立って。行ってみよう!』と促すと素直に歩きだしてくれました。
これでようやく、切符を改札機に通す事が頭から離れていき、通常モードの息子に戻ってくれました。
今回の教訓
このように、毎日試行錯誤しながらの子育てをしていますが、今回の教訓は、まず始めに子どもが自分でやってみたいであろう事(切符を改札機に通す事)をうっかり親がやってしまわないようにしよう。という事です。
子どもは大人が当たり前にしている事一つ一つに興味津々で、やってみたいと言う思いが前提にあるのだと理解しておくと、子どもとのコミュニケーションがスムーズに行くし、子どもに色んな経験をさせてあげられるのは素晴らしいことなのではないかと思うのです。
そして、もしうっかり子どもがやりたかったとこを親がしてしまった場合にも、ギャンギャン泣きわめく子どもを叱りつけるのではなく、上手く興味を別のところへ移してあげる方法を模索しましょう。
親子の関係は決して上下関係ではなく、対等であるべきです。私は叱る事に対して、子どもに良い影響はないなと常日頃から思っています。
叱りたい程イライラする時でも、それってこの年齢では仕方がないことではないか?今まさにその事を学んでいる最中なのではないかと思うようにし、上手く行くように導いてあげると、良い親子関係が築けるのではないかと思います。
この話が少しでも誰かの子育ての参考になればと思います。
子どもがかんしゃくを起こしたら。
子どもがかんしゃくを起こしたら、その泣きわめく声を聞いて、親は瞬間的に反発心を持ち、ついつい怒ってしまうと言うことはないでしょうか。
私も子どもがかんしゃくを起こして泣きわめいて物に当たり散らしているのを見過ごす訳にはいかないため、一言目には『ダメだって言ってるでしょ!』と否定的な言葉を使って止めさせようとしてしまいます。
でも、その言葉を聞いて子どもは素直に泣きわめくのを止めません。むしろエスカレートしていきます。
ではどうすれば良いのでしょう。
そんな時は、『うんうん、そうだよね。分かるよ。お母さんも同じ気持ちだよ。』と肯定の言葉をかける事です。
そうすると子どもは、『あ、自分の気持ちが分かってくれているのだな。』と気づき、一度トーンを落としてくれます。
そして、子どもが聞く耳を持ってくれた時を見計らって、『でもね、○○○~でしょ?』と子どもが理解出来るように説明するのです。
そうすると、最短で子どものかんしゃくをおさえることが出来ます。
この方法は、4歳の娘には効果がありましたが、まだ2歳の息子には難しいようです。徐々に社会の仕組みを理解してもらいながら、気長に子育てをしていければと思います。
子どもの笑顔を増やそう
子どもと一緒にいるときは、子どもが自然と笑顔になるようにしたいですよね。
私がしている方法は、
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子どもの『やりたい!』を尊重する。
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しかって親の言うとおりにさせるのではなく、『やりたい!』と思わせるように導く。
と言うことです。以下に例を上げます。
子どもの『やりたい!』を尊重する。
子どもは親がしている事を何でも真似したがります。料理にしろ、洗濯にしろ、パソコンでの作業なども。
親に時間的余裕があるときは一緒に体験させてあげると、子どもの欲求を満たしてあげることにつながり、子どもから『出来た!』という思いが芽生え笑顔になると思います。
料理について言えば、まだ包丁などは危なくて触れなくても、計った材料をボウルに入れる、卵を割る、かき混ぜる、など危なくない作業を一緒にします。親は危なっかしくて失敗しそうでついつい注意をしてしまいそうになるのをグッとこらえ、子どもが『出来たよ!』と笑顔になるように導きましょう。
そうやってプラスの体験を少しずつ増やすと、子どもの自己肯定感は強くなっていくと思います。
しかって親の言うとおりにさせるのではなく、『やりたい!』と思わせるように導く。
私の息子は2歳10ヶ月で、もう立派に自分の意見を言えるようになってきています。
赤ちゃんからキッズへの移行中と言ったところでしょうか。
そんな時におちいりやすいのが、『子どもがふざけてしまい、親が注意しまくりになってしまう』ということです。
我が家でもよくやってしまいがちなのですが、子どもがふざけて言うことを聞いてくれない時、ついつい『早く○○しなさい!』とか怒ってしまいませんか?
そんな時は、怒ると子どもは余計に調子に乗って、悪ふざけが更にエスカレートしたり・・・。
また、親が怒ってばっかりの子どもは、究極のところ親の言いなりで自分の考えを持たない子どもに育ってしまう危険性があります。
この場合の対処法として私が有効だなと思って実践しているのは、『自分たちの方が楽しそう遊ぶ事』です。
食事の時に立ち上がって走り回っている子どもに注意しても、全くやめません。しかし、こちらが楽しそうにもう一人上の子どもと『ずいずいすっころばし』をしたりして遊び始めると、『○○君もやりたい!』と自分から近づいて来るのです。そうして、『○○君も遊びたい?じゃあ一緒にごはんを食べようね。』と言うと、『うん!』と笑顔を見せてくれます。
毎回同じ遊びだと効果が下がってしまうため、手を変え品を変え、子どもがこっちに戻ってくる遊びを考えながら実践します。
叱らなければ親もストレスを感じなくて済みますし、子どもが自ら進んで戻ってくる方法を考えるのは、親も脳を働かせて考える力が養われ、一石二鳥です。これを親がゲーム感覚に出来れば最高だなと思います。
子どもは親の所有物ではない
私が子育てにおいて一番根底にある考え方は、『子どもは親の所有物ではない。』と言うことです。どんなに小さくて、一人では何も出来ないような赤ちゃんでも、生まれた瞬間から子どもは一人の人間であり、親の所有物ではないのです。
この考え方が根底にあると、子育てが断然楽になります。
子育てにイライラしてしまう、子どもが言うことを聞かなくて嫌になる。と言う方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
自分の考え方を変える
子どもはまだ、心身ともに成長途中です。自分ではまだ出来ない事に色々挑戦して、そこでの経験を通して学び、成長していくのです。
しかし、我が子を、さも自分の所有物のように思っていると、どうなりますか?
また、自分とは切り離した、一人の人格を持った人間であると思っていると、どうですか?
もし考えの根底に、我が子を自分の所有物のように思っているような事があるならば、子どもが思い通りに動いてくれなくてイライラするでしょう。そして子どもに対して怒り、何が何でも自分の言う通りに行動させようとします。
しかし考えの根底に、たとえ我が子であろうと自分とは別の人間、一人の人格を持った人間という風に思っているならば、子どもが自分の指示どおり動いてくれなくて当然。と言う風になります。
要は考え方次第なんです。
自分とは違う人間なんだから、自分とは違う価値観を持っていて当たり前。
大人同士なら当たり前に分かるのに、なぜか我が子に対しては、自分の所有物という考えを持ってしまっていませんか?
このような考え方から脱却出来ると、親子の関係性が上下から対等になり、子どもがのびのびと自分の能力を発揮していけるようになるでしょう。
素直で優しい子に育って欲しければ
素直で優しい子どもに育てる
私は常日頃から、素直で優しい子に育ってほしいと思っています。
素直で優しい子は、嘘つきで優しくない子とは違って、周囲との人間関係が上手くいきます。
私の愛読書『嫌われる勇気』には、青年と哲人の対話形式でアドラー心理学について書かれてありますが、その中で『人の悩みは全て人間関係の悩みである』と書かれています。
人間関係の悩みは防ぎようがない場合もありますが、親が子どもとのコミュニケーションを通して、子どもの社会での人間関係の悩みについて一緒に考え、素直で優しい心を持つことが出来るようにサポートしてあげたいと思うのです。
子どもは失敗から学ぶ
子どもを単に自分の子どもとして捉えるのではなく、ゆくゆくは社会に出て一人立ち出来るように子育てする事もとても大事です。
子どもの一つ一つの行動について、失敗から学んでいこうねと言うつもりで子どもと接しましょう。
例えば、子どもが不注意で親の服にみそ汁をこぼしてしまったとします。
そのような時、子どもの失敗から学ぶという事を意識していなければ、どうでしょう。
親『コラ!なんて事をしてくれたのよ!お母さん(お父さん)の服が汚れちゃったじゃないの!』と怒るとどうなるでしょうか。
子ども『えーん!』と泣き出すに違いありません。
これでは次も同じような事が起こったとき、前回の事を学んでいないため、また同じように親が怒る→子どもが泣くと言うパターンになってしまいます。
子どももきっと、親の服を汚してしまったことに罪悪感はあります。しかし、わざとやったわけではないのです。それを上手く言葉に出来ず、どうして良いのか分からなくなっているのではないかと思うのです。
そこで、次のような言い方はどうでしょう。
親『あー、お母さん(お父さん)のお洋服が汚れちゃった。〇〇ちゃん(くん)、こう言う時は何て言えば良いと思う?』
子ども『・・・ごめんなさい。』
親『そうだね。でも〇〇ちゃん(くん)もわざとではないんだよね。だったら良いよ。許してあげる。』
このように対応すれば、子どもは失敗から学び、また、素直で優しい心を持つ事が出来るのではないでしょうか。
このように子どもと接するには、親の心の余裕が絶対に必要となります。
親に心の余裕を持てるように、家事・育児は分担出来ると良いですね。
兄弟ゲンカがはじまったら
私は4歳の女の子と2歳半の男の子の母ですが、最近子ども同士でおもちゃの取り合いでケンカをする事が増えてきました。
しかし、そういうときに気を付けていることがあります。
それは、大人が『無理やり引き離さない事』です。
子どもがケンカをしていると、ついつい親が『止めなさい!』と引き離して『このおもちゃは〇〇ちゃん(くん)のでしょ!』とか、『〇〇ちゃん(くん)が先に使っていたんでしょ!』などを言って無理やり解決しようとしてしまいがちですが、それではケンカしていた当人は納得がいかないままなので、ずーっとそのモヤモヤを引きずることになります。
そうではなく、親は一旦止めに入りはしますが、まずは双方の言いたいことを聞いて、それを代弁する。幼い子どもは、まだ自分の希望を思い通りに言葉に出来ないため、もどかしい思いをしているものです。それを手助けしていきます。
その後で周囲を見回してみて、ケンカの原因になっているおもちゃの代替品を探します。
一人にはその代替品のおもちゃでも良いかな?とたずねます。このおもちゃならば、こんな遊びも出来るよ!と、出来るだけ魅力的に説明します。
そうすれば、ケンカの原因になっていたおもちゃの特別感が薄れ、代替品のおもちゃでも良いかな。と思ってくれるようになります。
すると、自然にケンカは無くなり、どちらかが『はい、どうぞ。』とケンカの原因になっていたおもちゃを譲ってくれるようになります。
このようにすれば、親もあまり引き離すのに体力を使わずに済みますし、子ども同士もストレスなくケンカを終わらせる事が出来るので、おすすめです。
兄弟ゲンカでお困りの方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
子どもへの愛情表現の大切さ
共働きあるいは一人親の場合は、少しやりすぎと言うくらいに子どもに愛情を注ぐのが良いと思います。
本来、子どもは親と一緒にいるのが一番安心です。それなのに親の都合で保育園に通う事になった子どもは、親からの愛情に飢えているのです。
私自身、子どもを1歳半で保育園に通わせてはじめて子どもを預ける時の泣きじゃくる姿、お迎えに行った時の安心したような笑顔を見てきました。4歳になった今でも、預ける時にたまに『ママ行かないで!』と泣く事があります。
決して保育園が楽しくない訳では無いのですが、やはり親と一緒にいると言う事が、子どもにとって何よりも大切であると言う事なのです。
叱るのではなくやり方を教える
子どもを保育園からお迎えに行った後、夜も遅くなり忙しいため、ついつい『あれしなさい、これしなさい!早くして!』と叱ってしまう事はないでしょうか?私も気を抜くとついそんな言葉が飛び出してきてしまいます。
しかし、子どもはまだ、時間と言うものをきちんとと理解していません。大人だって、ある事を理解していない人にいくら叱っても、理解していないのだから何をどうすれば良いのか分かりませんよね。
そのため、いくら叱っても意味がないのです。叱るのではなく、やり方を教えるもしくは一緒にやってみようかと誘うのが正解です。
毎日寝る前に愛情をたっぷり注ぐ
また寝る前に、『お母さんはね、〇〇ちゃん(くん)の事がだいだいだーいすきなんだよ。』と大げさなくらいに愛情をたっぷり伝えることも大切です。
この言葉は本当に魔法の言葉だと思います。それまでイヤなことがあってすねていた子どもも、この言葉を聞いて優しく頭や肩をなでなでしてあげると、子どもはたちまちにっこりと笑顔になって、『お母さん、だいすき。』と返してくれる事でしょう。
これは子どもの自己肯定感を高めるだけではなく、親も子どもと毎日接するうちに忘れがちになる子どもの存在の大切さを思い出す事が出来るので、本当におすすめの習慣です。
毎晩の習慣にすれば、親子の絆が更に深まること間違いなしです。
様々な理由でどうしても子どもと接する時間が少ないと言う方、今日は子どもに叱ってしまったなと思う方は、ぜひ試して見てください。『少しやり過ぎなくらいに』愛情を注ぐのがポイントです。
皆さんの子育てが、毎日楽しいものになりますように。